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性を経由して愛へ向かえ! [紹介]

Twitterで紹介されていたAV男優、チョコボール向井氏との対談が面白かったので

以下ご紹介いたします。

http://www.miyadai.com/texts/choco/

以下に掲載するのは、2001年×月×日に早稲田大学大隈講堂で開かれた、人気AV男優チョコボール向井さんを迎えたトークイベントの、テープ起こしです。最初にチョコさんの講演がありました(30分間)。その後に、チョコさんと宮台のトーク&QAがありました(60分)。テープ起こしは、「えー」とか「あー」とかを除外するなどを除いては、手を加えてありません。臨場感をお楽しみ下さい。【編】


【チョコボール向井さんの講演】

 皆さんこんにちは

 皆さん元気ですね。人間元気がいちばんです、元気があれば人間何でも出来ます。この早稲田と言うのは私よく通るのですよ。早稲田のホテルありますよね、そのとなりにAVのスタジオがあるんですよ。だから月に何回かここを通るんですけど、早稲田大学の中は入ったのはおそらく初めてですね。

 あ。でも昔盗撮もののとき無許可で入って、怒られない内に出てきたことが一回だけありますね。こうやって堂々と早稲田大学のなかに入って来れるAV男優は初めてなのではないかと思います。いっぱい集まりましたねえ。ほんとうれしい限りです。

 まず私の簡単な経歴、プロフィールを紹介します。知ってる方はみんな知っていると思うんですけど、AV男優になって今年で11年になります。1990年デビューです。1990年の1月、デビュー作は『いつきまりこ』。知ってますか?樹まりこ。そういう女優がいたんですけど、その樹まりこ戦でデビューしまして‥‥なんかプロレスみたいですね。そうして出演本数が大体3000から4000の間かな?ですから経験人数もおそらく4000近くいっているのではないかなって思います。もちろん女性だけですけど。あ、シーメールもありました。ハーフとか。

 なぜAV男優になったかと言いますと、その1本めの樹まりこ戦のデビュー作というのが、じつは男優募集だったんです。よくある素人モノの。それに履歴書を書いて送ったら採用されたんですよ。最初は男優をやっていこうかなんて思わずに、AVやって、かわいい子とやって、で、お金がもらえる、と。こんないいことないじゃないか!!と誰でも思うようなことを考えてやったんです。でも実際は厳しかったですよね。人が10人くらいいる中で、ライトがついたまんまで、暑い中でやるんで、やっぱりきつかったですね。でも最初から出来たんですよ。そのときに始めてもらった初任給、初任ギャラですね。初任ギャラが当時3万くらいでしたかね。それは今の値段からすると大分いいほうなんですけど。それでまあ味を占めて、これでちょっと本格的にやっていこうかなと思ったんですよ。もう11年になりますね。

 もともとは、AV男優になるっていうのが本当の夢じゃなかったんですよ。これも皆さん知ってる方は知ってると思うのですが。プロレスラーになろうと思っていたんです。新日本プロレスを男優になる前に受けてですね、夢に挫折して1週間くらいで逃げちゃいました。当時は苦しかったので。見ての通り身長が170とちょっと位しかないんで。今のプロレスラーだったら170あればなれるんですけど。当時10年前は180ないと絶対ダメだといわれた時代だったんですよ。新日本プロレスに入ってすぐ、いじめに遭いまして。もう匆々たるメンバーがいたんです。今で言う三銃士の橋本さん、蝶野さん、武藤さん、舟木選手とかいっぱいいたんですから。それで1週間でやめて。新日本プロレス飛び出して。仕事も点々といろいろやりましたね。

 まずパチンコ屋の住み込みですね。魚屋の配達とかトラックの運送関係とか暗ーい仕事をいっぱいやりました。みなさんもバイトはいっぱいやってると思うんでそこらへんの苦労も分かるとは思うんですが。あと代々木のほうに日雇いのバイトがあったんですけどね。朝6時か7時くらいに並ぶんですよ。早く並ばないと8時くらいになって『はいここで打ち切り-』って終っちゃうんですよ。日雇いということで人数限られてるんで、そこで仕事がなくなるんですね。そういう日雇いの仕事もいろいろとやりましたね。

 そうやっていろいろとやっている内に自分の方向、居場所がなんなのかわかんなくなっちゃったんですよ。なにがやりたいのかわかんなくなちゃったところで『AV男優 募集』という広告があったわけです。載ってたのはエッチな雑誌だったんですけどね。アルバイトニュースとかそういうのではなくて。で、その雑誌を見て、『あ、これじゃないかな~』と思ったのですよ。そしたらもう履歴書書いてましたね。がーっと名前書いて。特技とか。AV男優なのに特技のところに『空手初段』とか関係ないこと書いて。あと『ベンチプレス何キロ』とかそんなことを書いて。全然関係ないこと書いてましたけど、それでも採用されたんですよ。

 で、初めてあがったベッドの上に照明があたってたんです。それがじぶんの憧れてたリング、プロレスのリングに非常に良く似てたんですよ。本当に(笑)同じ四角で。ちょっと形は長いけど。ベッドも四角ですから。その四角いところで、ベッドはロープ張ってないけど。でまあ、照明がぱーっと照ってて、人がばーっと観てて、なんかいい仕事できたらわーって喜んでくれて拍手くれて。んでもって裸でしょ。パンツ脱ぎますけど最初ははいてるでしょ。それで思ってた世界、リングにあがる世界とこれは似てるから。あーこっちなんだなと思ったんですよ。それで自分の出来なかった夢の代わりに見つけた新しい夢がAV男優への道だったわけです。

 でもAV男優やって順調にいったのは最初の3年くらいで、3年目、4年目くらいでマンネリ化しちゃったんです。勃ちがわるくなちゃったんですよ。慢性化しちゃって。最初の頃は元気だったんです。何観てもピーンと。今でいうバイアグラなんか飲んでなくてもバイアグラいらずで、とにかく元気なんですよ。それでおれはもうAV男優やるために生まれてきたんだな-と思ってたんですけどね。その世界にも2年目のジンクスとか3年目のジンクスとかあるらしくて。だんだんと何見ても、たとえば今目の前を女の子が全開裸で歩いてても『うーん』て感じでね、何とも思わなかったんですよ。何されても何しても。

 それから元気がなくなってきてこりゃいかんと思いまして。メンタルな部分を鍛えましたね。といっても山に行って修行したわけではなくて。簡単にいうと、女性を女性と見て好きになるようにしたんです。それからAVへの道が開眼出来たと。それが3年目くらいですね。それまではただただ皆さんが思うように、今日はこの子今日はこの子って感じで日替わりで毎日違う子と出来てたんです。でも本当に表面的な鑑賞でしかなかったんですよ。胸がおっきいとか、この子は顔がかわいいとか、そういうので刺激が求められてたんです。そういうのってすぐ飽きますからね。3年目くらいはそりゃいかんと思いまして、女の子のハートを見るようにしましたね。女性の中の気持ちを見るようになってから、どんな女性が来ても、誰が来ても、いつでもどこでも勃つと。こんな感じになりましたね。ホントなんですよ。

 それは何がきっかけかといいますと、些細なことなんです。今までは相手のパーツパーツ、顔、胸、あそこ、あと足がきれいだったら足とかそんなのばっかり。変わってからは目を見る。目を見てあと手を握る。これだけでいけるようになりましたね。3年目からは。それから無敵のチョコボール伝説というか、開眼してからはどんな相手、どんな人、どんなときでもできるようになったんです。一番人間の勢いがあった、そんなときでしたね。本当にオレが一番なんだっていう。そういう気持ちがありました。

 だけど5年目くらいになってくるとまた節目にあたったわけですよね。5年目になると今度は肉体的な消耗度が見えてきました。で、何が消耗するかというと『ここ』が消耗すると思いますよね。ちがうんですよ。AV男優やってて何が一番消耗品になるかというと『腰』だったんですよねー。ほんとに。ずーっとこうやって腰を降っているわけですから。おそらく人が一生かかってもやらないくらい腰を‥‥そういうピストン運動をずっとやってたわけですからね。そんでもって私の代名詞とも言われているエキベン。(会場から拍手)駅弁は必ず1回は作品のなかでやってたわけですよ。やれとも言われてたし、自分でもファンサービスとしてやってたんですよ。チョコボールが出たらエキベンだって感じでね。よくありますよね、テレビドラマ見てても三戸黄門の印篭みたいに、最後になったらこれが出るって感じ。そういう期待感があるんで、最後はエキベンッと思って絶対やってたんですよ。だからエキベンで腰がだいぶダメージをうけてましたね。

 ある日突然、何でもない日だったんですよ。何でもないんですよ、その腰の破滅の音を聞いた日と言うのは。腰をふったときでもないし、エキベンしてて抱えてたときでもないんですよ。どういうときかと言うと、スタジオに入ってシャワーを浴びていたときでした。AVの撮影っていうのは朝必ずスタジオ入ってシャワー浴びてそこから始まるんですよ。そのシャワーを浴びようとしたときについでに髪の毛も洗おうと思ってふっとかがんだんですよ。かがんだ瞬間腰がずれたような感じがしてぴきぴきぴきっと音がして、もうそれで立てなかったんですよ。髪の毛洗おうと思ったら腰がぴきぴきっとなって、椎間板ヘルニアでしたね。立てなくなっちゃって。

 それからすぐに病院に行きました。なんとか自力で。レントゲン撮ると軟骨がとびだしてて、『椎間板ヘルニアですね。』っていわれて。『職業はなんですか?』って聞かれました。その前にお医者さんから『あなたは運送か何か、重ものを持つ仕事をされてますね』とかっていわれたんですよ。『確かにそうだな、重いものっていうかもちあげる仕事だよなー。』とかって思って 『はいそうです』とかって答えてたら。『やっぱりね、重いものを持ったりとかそういう運送の仕事とかしてる人がなりやすいんですよ』って言われました(笑)『で、どうしたらいいんですか?』って聞いたら、『寝てて下さい』って。『これじゃあ仕事になんないな』って思いました。また病院いった後にもまた仕事が入ってたんですよね。なんとかいきましたよ。でも もう立てないんですね。腰痛の経験ある方はわかると思うんですけど、立とうにも腰がおばあさんおじいさんの背中みたいになっちゃって立てなくなっちゃって、ここが勃つどころじゃなくてですね、痛くて人の手を借りないことには立ち上がれないわけです。どうしたかというと、そのときはもう騎乗位でやりましたね。寝たまま手で前戯をして、なんとか自力で立たして、寝たままハイって騎乗位でやりました。で、一瞬だけ立ちあがったときがあって、それはいつかというと最後に発射するとき。そのぐらい大変でしたね。なにしろ風呂も自分で入れませんでしたからね。

 なんとか自力で射精までして、その日は自力で帰って。それから1週間くらい寝込んでですね、色々治すのに苦労したかな。整体、はり、何でもやりましたね。ここの病院がいいっつたらすぐ行きました。とにかく腰治さない限り男優生命終わっちゃうなと思ったんで。それが5年目6年目の壁でしたね。半年くらい針治療続けて、あと腹筋をたくさんやりました。腰が悪いときはみなさん腹筋をいっぱいやるといいんです。皆背筋だと思うんだけど、腰っていうのはここにコルセット巻いてると楽なんですよ。コルセット代わりに腹筋をやってここに筋肉つけてると、ものを持ち上げるにしても何をやるにしてもここがサポートになっているので、まっすぐな姿勢で持ち上がる。だから腰痛には腹筋がいいんですよ。皆さんのなかで、もしエキベンを試そうと考えている方がいたら腹筋を必ずやってて下さい。これだけは言いたいですね。そうしないと私みたいに1回のエキベンでギックリ腰、椎間板ヘルニアみたいになりますからね。とにかくエキベンをやるには足腰も大事だけど腹筋を鍛えると。

 それが6年目の壁でした。まあ腹筋やって腰も治して。で7年目。7年目のときやっぱり壁にぶちあたったんですよ。これは本当にチョコボール向井はこれでおしまいだなって思いましたね。AV男優界からいなくなってしまうくらいのダメージをうけたんです。実は肝臓の病気をちょっと煩っちゃったんです。これが非常に恐い病気なんですよ。

 AV界は病気とかが気になると言う方もいらっしゃると思うのですが。大きな病気として、代表的なのはエイズ、肝臓の病気 肝炎。小さい病気ではクラミジア、ヘルペス、淋病、トリコモナス。でも小さい病気とかはすぐ治りますね。抗性物質飲んで1週間くらい。膿が出たら薬のんで、3日か4日 で治りますよ。次に大変なのがヘルペス。ヘルペスっていうのは性器の周りにぽつぽつと泡状のものができる病気なんです。これ知ってたほうがいいですよ、これはなかなか治らない。なぜ治らないかというと、菌が体の中にずーっと潜伏してるんで、ちょっと治っても風邪とかひくと出てくるんですよ。だからヘルペスとかになると体調にちょっと気をつけたほうがいいです。あと唇の周りとかにもそういうのができるらしくて。これも痛いんですけど。でもそれも薬を飲んでちゃんと治療すれば治るんで、たいしたことないです。あと、毛じらみ。毛じらみは簡単なのは、卵を毛のところに産みつけるんで剃ればいいんですよ。毛を全部なくしちゃえば。そのかわり彼女とかとやるとき『あなたどうしたの、それ?』とかって聞かれて、勘のいい子はわかりますからね。『これ毛じらみもらったんじゃないの?』って。すぐばれちゃいます。それも薬を塗れば直るわけですよ。

 何が恐いかと言うと、血液から感染してくる病気。これがAV界とは言わず皆さんの一般的な性生活においても恐いとされているものですね。血液、粘膜から。簡単に言えばナマでやらなきゃ平気ってことなんですけどね。コンドームきちっとつけてやってればめったに粘液同士の感染っていうのはないです。けどたまに、もものあたり、局部のあたりに傷があったりするとそこで血液がまざりあっちゃうってことがあるんですよ。それで恐いのが血液感染。エイズなんかはそういうところからきますね。

 あとわたしがちょっとなりかけた肝炎と言う病気ですね。それも肝臓の病気ではあるんだけど実際は下半身の病気なんですよ。なぜかと言うとうつるのは下半身からしかないんです。そのために肝臓の機能が低下してですね、まあそういう知識のある方も実際いらっしゃるとは思うのですが、まあプロレスラーでいうとジャンボ鶴田さんなんかそれで死んじゃいましたけどね。肝臓病ってのは本当に恐い。自分の肝機能が全然効かなくなっちゃって、目が黄色になって、力が抜けて、終いには出した精子まで黄色かったですからね、そのときは。ホントに恐ろしい病気ですよ。食欲もなくなるし。

 そうなったのが男優になって7年目のときで、そのときはこれで男優も終わりかなとも思ったし、人生まで終わりかなと思いましたからね。でも奇跡的に慢性じゃなくて急性の肝炎だったんですぐに治りましたね。しかも普通の人だったら1、2ヶ月かかるところを2週間で。なぜか分からないけど病原菌が体の中から消えたんですよ。『あれ?もうなくなりましたよ!!』って言われて、退院できたんですよ。だから神様がいるとしたら『もうちょっとAV男優チョコボール向井というのをやりなさい。』ということなのかなと思いましたね。それで命からがら助かったって感じでしたね。もしもあのまま肝臓が治らなかったら、急性じゃなくて慢性だったら、皆さんの前にこうしていることもなかっただろうし、7年目のときにチョコボール向井という人間はAV界から消えてたと思いますね。だからみなさん大きい病気だけは気をつけて下さい。

 でもね、ゴムをしてれば大体平気ですよ。男性の話ですけど、ゴムは根元まできっちりとつけて下さい。よく半ナマ感覚がいいとかって半分しかつけない人がいるんですけど、あれが一番危ないから。あれはつけてるっていってもつけてないのと同じですから。(笑)根元からそういう菌とかが入ってくるといけないので、きちんとつけて下さい。2枚重ねにするって手もあるんですけど、重ねると感覚が鈍ってどうもよくないと言う人もいますからね。でも今のコンドームは優秀だからちゃんとつけてれば平気だと思います。

 そういうわけで7年目のときにそういう生死をさまようような大病をしてこれで終わりかなって思いました。でもここでまた自分の転機が訪れたんです。3年目のときは愛というか、女性に対するメンタル的なものが開眼できたんですけど、8年目の病気が治ったときには人間としてのものが、人間性が開眼したんです。どういうことかと言いますと、AV男優をやっていて、そのとき始めてなにか人のためになることをやりたいなと思ったんですよ。たとえばボランティアやりたいとかね。困ってる人がいたら助けてあげたいなとかそういうことを考えましたよね。あとAVに出演してくる女の子とかわがままな子がいても、昔は怒ってたのにもう怒らなくなったとか。病気をしてからいろいろな面で非常に丸くなりましたね。

 だから人間そういう苦しい思いをすれば、人の痛みがわかって、いい面もあるのではないかと思うんですよ。そのかわり病気に打ち勝たないといけませんけどね。それが8年目のころですね。

 何だかんだいってそれで9年10年とたっていったわけです。それで9年目の終わりくらいにですね、プロレスラーになれるという話が舞い込んできたのですよ。AV男優になる前に新日本プロレスを受けて挫折して、そのころの夢が10年ぶり位にかなったんです。なぜかは分からないんですけどAV男優がプロレスにでたら面白いだろうなという企画がありまして、FMWという大仁田厚さんがつくった団体から『出てみませんか?』っていわれたんですよ。自分としてはこれは冗談だと思って、いいですよって適当に答えたら、これが冗談じゃなくてホントにでることになっちゃったんですよ。後楽園ホールによばれてすぐに試合させられたんですよね。

 そのころは今程鍛えてなくて、体格も普通よりちょっといいくらいって感じだったので、ほとんどAV男優がそのままリングにあがったって感じでしたね。そのときに、人間昔あった夢を諦めなければ、10年経ってもかなうもんだなと思いました。どこかで気持ちをもっていれば。だからAV男優やっててプロレスラーになっったというのは、ひょっとしたら遠回りのようで実は近道だったのかもしれないと思いました。なぜかというと、初めてプロレス団体に入ったころは何にも名前がなかったわけですよ。ただの田舎から出てきた人間がプロレスの門をたたいて、デビューできたとしても、そんなに注目は浴びなかったと思うんですよ。ところがいまだとAV男優がプロレスをやっているということで注目を浴びて、普通の人がやってるのとはちがうじゃないですか。だから肩書きを作るために遠回りしてよかったなと思いました。そのときは。

 でも大変でしたよね。今みたいにリングにあがっても何の技もなくて。でも一つだけ、これは負けないぞっていう技があったんですよ。何かというと、そこでもエキベン(笑)プロレスの技の一つに、相手をロープにふって、帰ってきてそれを抱えるベアハッグみたいな形の技があるんです。メキシコ人がよくやるメキシカンストレッチみたいな技があったんですよ。それを観て『あ、これエキベンじゃないかな』って思ったんですよ。で、自分なりにちょこっと改良してですね、初めて試合出たときにそれだけは使ったんです。で、やりましたね。決めた瞬間『えきべ~ん』ったら、会場のひとたちも『えきべんだー』とかって知ってて、それでやっぱりAVやってて役にたったなーって思いましたね。

 今こうやって10年迎えますけど、今やプロレスラーとAV男優という二足のわらじを履いて今こうやっているわけです。今ここ来る前も撮影があったんです。女優さん二人相手に2回程やって、それから今来たんですけども。今はそういう生活ですね。明日は明日で後楽園ホールでプロレスの試合があってと。だから今は人生2倍得したな-って気がしますね。

 そろそろ本題に入ります、そういう、AVとプロレスという生活の中で何を学んだのか?特にこの10年間のAV生活の中で何を学んだのか?やっぱりね、病気の知識というのもあるんですけど、愛じゃないかと思うんですよね。

 愛とひとくちにいっても、体の愛と、精神的な愛と、その人の好みというかそういったものもいろいろとあるとは思うんですけど、でも4000人経験すると見ためとかそういう部分はどうでもよくなってくるんですよ。一つの悟りじゃないかと思いますね。だから自分に合った人で、それでもって相手のことを一番尊重して、考えられる、簡単に言ったらその相手一人だけを見ると。そういう男になれるのが理想だと思うんですけど、なかなか難しいんですよね、これが。男性諸君は良く分かるとは思うんですけど、この人もよければ、あの人も良いとか、そういう気持ちがAV男優になりたてのころはいっぱいありました。

 AV界というのは、どういうところかというと、やったからってそんなすぐに仲良く慣れる世界じゃないんですよ。ちゃんとAV男優ってのがいて、これはほとんどフリーなんですよ。でAV女優さん、女の子たちがいて、これはプロダクション、というか事務所が管理しているんで、マネージャーさんとかそこの人が付いてきたりしてて意外と厳しいんですよ。だから有名な女優になればなる程ガードがひかれているんで、喋ることもほとんど出来ない。今有名になっちゃったけど、飯島愛ちゃんなんか当時はあんまり喋ったりとかしなかったですね。それほど鉄壁のガードがひかれてて、やったからってすぐに仲良くなれて、すぐにできるっていう世界ではないんですよ。だからよく『AV男優なんだから、知り合いのAV女優さん紹介して』とか『合コンやろう』とかいわれるんですけど、ほとんどそういうことはないですね。でも、たまにはあります(笑)ガードの甘い事務所の女優さんが相手で、もちろん向こうも自分に対して好意を持ってもらって、同意の上で。ホントに一瞬の恋愛なんですけどね。

 撮影現場で会って、ふっとした瞬間にすっと好きになって。瞬間湯沸かし器みたいな。それは自分達の世界では『瞬間恋愛』って呼ばれてるんですけど。その『瞬間恋愛』をした中でつき合ったりする場合もあるんですよ。そのパターンとしては撮影現場におはようございまーすとかってはいって、1日時間を共にして、1回か2回セックスシーン、カラミとよばれるものを撮って、肌をあわして、このひととはなんか合うわとかって思うとこうなるんですよ。それはですね、帰りにシャワー浴びるんですよ、普通は別々に浴びるんだけどなんとなくいい雰囲気になっちゃった二人はシャワーもいっしょに浴びちゃう。ちょっとすごいやつになるとそこでやっちゃったりするんですけどね。それはわたしじゃあないですよ(笑)シャワーでやっちゃったりするんですよ。で、帰りに一目を気にしつつ電話番号の交換とかしたりするんですね。それで終わった後とかに連絡取り合って、プライベートとかでも合ったりして。やっちゃうんですけどね。

 そういうのは多少ありましたね。AV男優歴のなかでもかけ出しの頃に。これは自慢してるわけじゃないんですが、そうなると当時は月間30日は仕事をしてたんで、毎日撮影現場に行ってることになるんで、毎日知り合う機会があるんですよ。だから毎日どっかしらの女の子と知り合って、そういう気持ちがあれば、すぐ電話番号交換したりとかして、すぐ仲良くなっちゃうんですよ。瞬間恋愛が多重恋愛になっちゃってものすごく増えちゃったときがありました。で、会おうにもスケジュール管理がうまく出来なくて。よくAVの撮影現場と撮影現場を掛け持ちするっていう手があるんですけど、午前中はこっちのスタジオ行って、午後はあっちに行って、っていう。そういうのを私生活でもやってましたね。午前中はこの子で、午後はこの子で、夜はこの子っていう。そういうふざけた生活をしてたころもありましたね。恋多き時代でした。

 でもそれも3、4年くらいで気が付いたわけですよ。『自分は一体なにやってるんだろうな?』って。何でそういうことをやるのかっていいますとね、自分はよくひとから「やさしいですね」っていわれるんですよ。あるとき気が付いたんです、そのやさしさっていうのが何なのかってことに。現場で知り合った子に仲良くして、会ってあげて、食こととかして、最終的にはやっちゃって、それから関係がちょっと続いても、他にいっぱいいたりとかして気まずくなったりとかしたら、それはやさしさとかじゃなくて傷つけてんのかなと思いましたね。ちょっとのやさしさとか、その人のこと最後まで面倒みきれなかったら、これは傷つけてるのと一緒かな、と。そんなことを考えていたのが調度3年目の頃で、そこからそういうのはぴたっとやめましたね。もう真面目な人間になろうと思ったんで。昔の来るもの拒まずだった状態から、来たものに対してちゃんと『こういうお仕事ですから、プライベートは仕事に差し支えるからやめましょうね。』って断れる人間になれました。それがひとつ学んだ点ですね。要するに、皆にいい顔してたら、あのひとは優しいって言われるけど、本当はそうじゃないってことがわかったと。

 これはここにいる男性諸君に男同士、男として言いたいことですね。自分のまわりに女の子がいっぱいいたらいいなっていう願望もあるけれど、本当はそれは良くないよ。きっと傷つけることになるし。そう思いましたね。このAV男優生活をずっとやって。

 あとAV歴10年のなかで思ったのは、AV男優になると恋ができなくなるんじゃないかなってことですね。どういうことかというと、見すぎちゃって知りすぎちゃって、好きな人、好きなタイプっていうのがどういうものなのかわからなくなっちゃうという感じです。よく好きなタイプはどういうタイプですか?って聞かれるんですけどね、ない。好きなタイプはない。って答えるんですよ。なんでかというと別に胸が大きくても小さくてもいいし、顔がかわいくても、こう言ったら失礼かも知れないですけど、かわいくなくてもどっちでもいいんですよ。そのひとのことすきになれば本当にそれでいいなと思うんで、タイプがなくなる。だから昔はあった『好きになる人はこういう人がいいな』というのは今ないんですよね。だからもう30すぎてるのに結婚もしてないですし。AV男優のひとで結婚している人は、なかにはいますけど、意外と少ないですね。それともし相手のことを好きになったとしても、その相手がAV男優をやっている自分をどう見てくれるか。やっぱりこういう仕事をやってる限り、偏見とかあったり、理解がなかったりするだめですからね。そうなると恋愛に対しても臆病になっちゃう。

 AV男優やってると皆は自分達のことをうらやましいとか、女の子がいっぱいまわりにいるなとか、女にもてるだろうなとか思うだろうけど、現実は普通の人たちの方が幸せなんじゃないかなと思うわけです。知り過ぎないほうが幸せだと思いますよ。

 特にAV男優さんたちが口をそろえて言うのは、好みもあるんですけど、『相性』っていうわけですよ。何の相性かというと、性格もそうだし、プラス体の相性。これが、単純なことで難しいんですよ。体の相性が。やっぱり体の相性があってないと男は浮気しますから。女性の側も肉体的な面ですごく不満があれば他を求めるかもしれないから。やっぱり体の相性っていうのは人間必要なものだと思うんですよね。そのなかで、私に限らずAV男優の皆さんは3000人2000人と経験してるから、目が肥えちゃっててこの人よりもこの人って思っちゃうんですよね。だから知らないほうが幸せなのかな。

 でもいきつくところは、愛って何だろう、わかんない、セックスって何だろう、未だにわかんない、ってことなんですけどね。結局セックスって何なのかっていうと、ある人は子孫繁栄のための子づくりだっていう人もいるし、快楽を求めるっていうひともいるし、ふざけたやつならゲームとかプレイっていうやつもいるし、まあいろいろあるんだけど。結局セックスの行為っていうのは、穴があります、入れるものがあります。それを入れてこすって、出す。この行為は昔から変わらないからね。だからそのなかで何がいいのかとか何が悪いのかとか差なんてそんなにないと思うんですよね。女性に穴が2つとか3つあるわけじゃないし、男性のものが二股とかにわかれてるわけでもないんで。たった一本ですよ。みんなそれぞれ大きさは違うと思うし、女性のあそこのかたちとか中の具合とかも多少は違うのかもしれないけど、あんまり違いはないですよ。4000人経験してきた私がいうのもなんですけどね。本当にそんなに違いはないです。あの子は締まりがいい、とかあの男性はものが大きいとかは多少はありますけど、あんまり差はないです。だからセックスってやっぱり分からないんですよね。自分に合った人って。これじゃないかなって思った人程相性の合う人ですよね。もし将来結婚したい人とかいて、『もしかしたら自分に合う人はこの人じゃないかな~』って思って10年20年連れ添っていってですね、そのうち相手の女性が変に貫禄を付けていってですね、お腹の方に肉が付いてきて、おっぱいも昔程形も良くなくて垂れてきて、ごろごろしてばっかりいたりするとそういう体型になっていくんですけど。でも自分には一番その人があってるんだなって気付くのが、セックスというか愛の本当の答えなんじゃないかと思うんですよね。意外とそういうものなんじゃないですか。あれがいい、これがいい、っていうよりも気が付いたときにそこにいる人が自分に一番合う人。AV男優こんだけやってきての結論としてそう思いますね。

 あとAV界はですね、かわいい子たちもたくさんいるとは思うんですけど、大学生の子たちもいっぱいいますよ。ここに来ている中にもひょっとしたらいるかも知れませんね。いないですかね?AV男優の人はいるかもしれないですね。このなかに。AV男優、AV女優は昔程敷居も高くなく、簡単になれる時代になりました。といっても募集はアルバイトニュースとか広告とかに載ってるわけじゃないんですけど。よくスポーツ新聞とかにかいてある『AV男優募集』っっていうのはやめたほうがいいです。あれは100パーセントホモですから(笑)あれはホモビデオの斡旋ですからね。実は自分も昔騙されて行ったことがあったんですよ。ここだけのはなし(笑)AV男優として1本めに出る前に、間違えて『これだ!!』って思って行ったんですよ。そしたら行った場所が新宿2丁目で、場所からしてあやしくて、普通のマンションの一室なんですよ。ヒゲはやした変なおっちゃんが出て来て『あっAVねAV。いっぱい仕事があるから。でもちょっとその前にカメリハテストやるから、下脱いでくれる?』とかって下脱がされたんですよ。で『あなたの正確なモノのサイズがわかったほうがいいからちょっと勃たしてみて』とかっていわれて、で、悲しいですけど『こうやらないとAV男優になれないんだな』って思って自分で勃たせましたね。勃たせようとしてたら、勃ちが悪くって。そしたらそのヒゲはやしたホモのおじさんが『手伝ってあげようか?』とかっていってきたんで、もうやだ~って思って逃げ帰りましたね。そういうこともあるので、それだけは気を付けて下さい。

 AV男優になる道というのは、そういう専門雑誌の募集欄とかからしかありません。あと街でスカウトもしてません。そういうのはほとんど詐欺ですから。

 あとAV男優になったらなにができるか。10年間はその仕事は保障できますね。だから皆さんの中で大学卒業して、就職先としてAV界を選択するのも一つの手じゃないかと思います。

 昔だったら、AV男優、AV界といえばやましい世界、引け目になる暗い世界というイメージでした。だいたいAV男優って昔は『竿師』ってよばれてたんですよ。『竿師』。いやな呼び方ですね~(笑)パチンコの『釘師』とか入れ墨を彫る『彫師』とかそういう堅気じゃない仕事の呼び方で『竿師』と。竿たてるから竿師って。昔やってた人はそういうようなあやしい人が実際多かったんですけどね。なんか疲れたホストタイプの色白で細身のタイプのひとが。こういうAV男優のイメージが変わったのはちょうど自分がデビューした10年前くらいからですね。ちょっとマッチョなタイプが多くなってきて、日焼けもしてきて。

 AV男優になったら、なにができるかということ。年令は18歳以上、男女共に18歳未満はだめです。学歴は特に問いません。健康な男子。そういう人なら誰でもなれます。で、AV男優になれると、初任給というか、最初の収入はちょっと低くて1本あたり5000円から1万円。そこからスタートです。破格の新人扱いでも2万とかそのくらいです。それで最初スタートして、仕事が本当に多くなれば月の30日フルに埋まります。だから2万だったら、2万かけることの30日で一月の月給。でもふつうの会社員とかの初任給とくらべるといいほうじゃないかと思いますよ。それから3年4年とどんどん出世してくればその年数にあわせて、年数に比例してるんですけどね、1年目で1万2年目で2万3年目でだいたい3万以上4万、5万と。でもAV男優の上限っていうのは5万くらいなんです。これ意外でしょう。こんだけやってて。実は一本当たりAV男優のもらえるギャラは5、6万なんですよ。でもAV女優さんはもっと高いですよ。ひと桁違いますから。で、5、6万したとしましょう、それでも30日フルに埋めればちょっとした収入になるわけですよ。年収にしてみれば特にすごいんですけどね。大台一本ぽーんといっちゃいますから。

 AV男優の何がおいしいかというと、経費がかからない。あとリスクをしょわない。自分のからだひとつなんで。まずお金がかかるのはパンツ代だけですね(笑)本当に。下着はきますよね。でもそこら変に売ってるグンゼとかコンビニにうってるしょぼいパンツじゃ撮影するのに恥ずかしいんで。ビキニタイプのを。誰が言ったか知らないんですけどあれ男優パンツと呼ばれてますね。ビキニタイプの、かっこよくて色がはででカラフルなやつを。新宿の伊勢丹の地下に売ってますよ。本当に(笑)だいたいAV男優ってそこで買うんですよ。そこでパンツが一枚あたり2000円くらいですね。だから元手は2000円ですよ。一枚ずっと履いたら汚いですから、2、3枚もって洗濯してまわせば、経費は1万円未満で大丈夫ですね。

 交通費もほとんどかからないんですよ。集合場所とかにいったら、撮影用のロケバスにのっけてってくれますから。あと飲み物とか昼食とかも全部だしてくれますからね。あとお風呂がないとこに住んでる人なんかにしてみれば、シャワーも浴びれる。シャワー浴びるのはあたりまえなんですけど、シャワー浴びるときになんとタオルも貸してくれるんですよ。『はいこれで拭いて下さい。』って。タオルも貸してくれるし、飲み物も用意してもらえるし、あと『つなぎ』ってよばれてるんですけどお菓子もたべれる。で、元手もかからない、持ち物もパンツと、あともうひとつ領収書。何でかといいますと、AV男優は振り込みじゃないんですよ。とっぱらい。その日払いなんですよね。~様、って書いて金額書いて、3万円未満だったら収入印紙もいらないし。それをぴっと切って引き渡したらギャラをもらえるわけですよ。だから領収書とパンツさえあればAV男優できるんですよ。

 年間にしたら経費なんてほとんどかからない。それでもって、大台、年収1000万とか稼げるようになったらこれは実質の企業とか出て、自分で会社とか起こしたとしたとき、利益が3000万あがったのとおなじくらいですよね。3000万利益があがって自分の純利が1000万って感じの、そういう職業なんですよね。実は。だから10年間やればこれはいい仕事になるんじゃないかと思いますよ。10年といわず15年くらいできるかもしれないですけど。でも15年とか20年とかになってくると、おやじになって、40とかで世代のギャップとかが出てきて、見た目も悪くなってきたりしてきつくなってくると思いますね。だから寿命っていうのは35くらいですかね。それまでやったら家も建つかも知れないですよ。本当に。あと男だったらいい服着れたり、いいもの食ったり、いい車乗れたり、と。多少皆が描くような夢のある生活はできますよね。ただ、さっき言ったように危険があるとすれば病気が多少ある、と。まあそういうことでAV男優になる人がいれば、それくらいの利益があって、リスクはそれくらいのもんだと思って下さい。

 逆に今度はAV女優の話をしますね。これは間に人が入ったりしてるんで正確なことはいえないんですけど、AV女優の場合は結構高額です。そのかわりAV男優とは違って、期間が非常に短いです。賞味期間が短い。期間限定みたいなものでだいたい1年から1年半くらいしか女の子の場合は出来ません。なぜかというと、いっぱい人が出て来るんですぐに飽きられてしまう。だからもって1年半から2年の間に、ギャラ1本あたり数十万としますね。でもそれを稼いでもAV男優みたいに毎日は仕事はないんですよ。だから年収にすると我々男のほうが勝っちゃうんですよ。単価は下なんですけど。あと期限も短いし。あとAV女優の場合人にばれたりとかするリスクもありますね。でも短期間でやるんだったらこれはいい仕事だと思いますよ。よくある短期集中型バイトみたいな。AV界も皆さんが思っているような、暗くてあやしくてやくざがからんでるといったことは絶対ないですから。このなかで『私もAV女優やってみたいわ』なんて気軽に思ってる人とかいたら面白いんじゃないかと思うんですけどね。別に学歴とかバレたりするわけでもないし。だからパン屋とかコンビニのバイトと一緒だと思って下さい。ホントに。それ程システム化されてるんですよ。あとちゃんとゴムもつけて生じゃないですから。

 なんでこういうこと言うかといいますと、10年前は物すごく危険だったんですよ。女の子にとっては危険なヤバい世界だったんです。これは海外のポルノの影響だと思うんだけど、やるときは本当にオール生。撮影現場にゴムが一つもないんですよ。今から10年前、創成期が15年前くらいだからその5年か6年は無防備な世界でしたよね。それは本当に恐い時期でした。病気もあるし、やはり妊娠の心配がありましたね。このなかにもいるかもしれないですけど、よく男性で、生でやって外出ししたら避妊になるだろうとかって思う人がいるんですけど。これは絶対間違ってますからね。カウパー液、先汁って言われますけど、あれが強い人は妊娠するんですよ。あと女性の排卵日とかにあたったりとか、出来やすい人と相性がよかったりすると本当にこれだけでできちゃうんですよ。だからその昔のAV界っていうのは本当に恐い時代で誰の子だか分からない。だってみんなが生でやってるから、だれが出してるのか、また自己申告とかしませんでしたからね。『中でおれちょっと漏れちゃった。』とか、『ちょっとヤバい。』とか。そんなこといったら責任問われるんで。平然とやって平然と終わるんですよ。そうしたら年に2人か3人くらいかな、なんか中絶したっていう女の子の話とか聞きましたからね。昔は本当に恐い世界でした。

 そういう状態が今でも続いたりとかしてたら、AV女優やる女の子も少なくなったと思うんですが、今は絶対そんなことはないです。今はもう絶対ゴム付けて、シャワーも必ず浴びて衛生面もばっちりっていう環境です。あと、ちゃんとしたAV男優と呼ばれている人たちは、私も含めて病気のチェックを定期的にしてますから。衛生面は絶対安全ですね。あと収入、待遇面もまあまあいいし。あとは世間バレっていう面さえクリアすれば、AV女優のほうもいい職業じゃないかと思いますね。

 それでですね、『AVは何がいいか?』、『愛とは何か?』まだはっきりとした答えは私にもわかりません。これが11年間やってきての結論ですね。いままで聞いてて何だったんだろうと思うかもしれないんですけど。自分でもさっきした話の中に一つ二つヒントがあるんだと思うんですけどね、やっぱり「相手にこだわらない。」とか「やさしさって履き違えてちゃダメだ。」とか。「目をみる」とか。そういう部分部分の話を全部つなげあわせると何か見えてくるのかもしれないですけど。ゆきつくところ、セックスとか愛とかには答えはないです。

そうでしょう、皆さん!!

どうもありがとうございました。

(会場から拍手)


(それでは次のコーナーに向けてちょっと休憩を挟もうと思います)
どうもありがとうございました。


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But this attitude naturally laid around the ethical lover of Ibsen a not inconsiderable obligation. When the new drama had an ethical purpose, what was it? and if Ibsen was a moral teacher, what the deuce was he teaching? Answers to this query, answers of manifold brilliancy and guarantee, had been scattered by way of each of the dramatic criticisms of those years around the Saturday Critique. But even Bernard Shaw grew tired right after a time of discussing Ibsen only in connection together with the current pantomime or the newest musical comedy. It was felt that a lot sincerity and fertility of explanation justified a concentrated attack; and in 1891 appeared the brilliant book referred to as The Quintessence of Ibsenism, which some have declared to be merely the quintessence of Shaw. Nonetheless this may perhaps be, it was in actual fact and profession the quintessence of Shaw?ˉs theory with the morality or propaganda of Ibsen.
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